活動日誌・お知らせ

市民しんぶん2月1日号に強い違和感

「市民しんぶん」の内容にものすごい違和感を感じた。

コロナ支援ではなく、コロナ禍に「追い打ち」を強いる京都市。

コロナ禍において新型コロナ対策は、最も紙面を割かねばならないはずだ。
ところが、今回、コロナ対策に咲かれた紙面は、なんと第一面の1段だけ。一番下の「有料広告」よりも小さな扱い。わずか4行。広報課に問い合わすと、校了が1月14日だったということで「緊急事態宣言」を盛り込むので精いっぱいだったとのことだ。
1月1日号では、保健所体制が充実しているかの宣伝。保健所の緊迫した実態を伝えるべき時に、なぜこんな記事なのか。教育福祉委員会でも指摘をし、内容の改善を保健福祉局からも求めるように提起した。結果、今回は「医療機関・保健所が逼迫」とは記載された。が、
外出や宴会の自粛を呼びかけるだけで、体調が悪くなった時にどうしたらいいのか?コロナ禍に苦しみ市民・事業者を助けるための制度は?など、市民が知りたい情報が皆無となっている。

◇京都市お金の事情

京都市は、コロナ対策の4コマ漫画はなくされて、かわりに出てきたのは「京都市のお金の事情」という特集。なんと、3月号でもやるという。「コロナで大変なのに、いましないといけないの?」という問いに「大胆な改革が必要」と福祉切り捨てを開き直る結論。その福祉の切り捨てを行うための口実を、3月号で長々展開するらしい。そんなことに紙面をつかうくらいなら、次号・3月号の「京都市お金の事情」は、全面コロナ支援策に差し替えてほしい。校了は2月12日だそうだ。

◇「誇大広告」のようなものだと思う。

「全国トップ水準の福祉・医療・教育・子育て支援などを実施」というのはかなり誇大広告だ。

例えば、子どもの医療費助成制度。

京都市では子どもの医療費実質無料(窓口負担200円まで)は入院は中学卒業まで通院は3歳までにとどまる。3歳~中学卒業までは月1500円を超えた部分だけ手続きすれば償還されるしくみ。
これに対して、さいたま市は通院・入院ともに中学卒業まで完全に医療費無料、
名古屋市は通院は中学卒魚まで入院は18歳の年度末まで完全無料、
など京都市がトップなどとは到底言えない状況にある。
そもそも「国基準を上回る」事業を地域の特性に応じて行うことこそ地方自治体の役割であり、それを贅沢品かのように攻撃する京都市はまったく地方自治体としての役割を投げ捨てるに等しい。

「保育園に入れない・・」

という潜在的待機児童問題が京都市内でも子育て世代の中では常識であるが、国が待機児童の数を小さく見積もるために新しく作った基準で「待機児童7年連続達成」と述べているあたりが本当に悪質といわざるを得ない。
少人数学級については、門川市長になってから一歩も改善していない。

◇「お金が足りない」はずなのに、

北陸新幹線延伸や堀川地下バイパス計画には
無尽蔵にお金がざっくざくとわいてくるという前提で推進。
ちなみに、当初8億円といわれていた北泉橋の建設は
15億円くらいに膨らむ見通し。
これだけのお金を違うことに使えたら

左京区はどんだけ素晴らしい街づくりができただろうか。

◇京都市民は贅沢をしているのか?
◇借金の元凶をごまかしてはいけない。

「将来世代への負担の先送り」といって、まるで今の世代が贅沢をしているといわんばかりの記事だが、過去の市長やその取り巻き連中がやってきた不要不急の大型公共事業については反省がない。地下鉄事業では、ゼネコンに言われるがままに契約変更をした結果、事業費が倍増し、予想外の出費の連続に京都市民の税金が967億円の借金という形でかぶせられた。これが今も京都市財政を圧迫し、そこに、高速道路等での借金の返済がのしかかる。地下鉄の借金にいたっては、国からの財政措置を一円ももらえない最低ランクの負債である。なにより、本当に危機感をもっているんだったら、地方交付税を減らした安倍・菅政権をとことん批判して、政権交代で突破するしかないだろ、と言いたい。

(更新日:2021年02月05日)