京都市では、その後、八千代市の事例についても検証を行い、審議会にも情報提供を行いました。しかし、
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2009年12月1日とがし豊代表質問より「ごみ袋代を値下げし、市民負担軽減を」
次に、ゴミ袋の値段について質問します。生活が厳しくなる中、「せめてこのゴミ袋の値段を下げてほしい」というのが市民の切実な願いです。京都市は、この有料指定ごみ袋を販売して、毎年9億円を儲けています。当初は、その財源をゴミ減量やリサイクル機会の拡大などの市民の取り組みの支援に使うとされていました。ところが実際はどうだったでしょうか。約束どおりに新たなゴミ減量施策・リサイクル機会の拡大に投じられた予算は、今年度で1億4千万円にも届きません。結局、大半は有料化以前からの事業に、税金の穴埋めとして使われました。先の決算議会では、その一部が施設運営費に流用されていたことが、わが党議員の追及で明らかになりました。それでもお金が余るからといって、今年度からは基金に貯め込み、よりいっそう自由に使い続ける仕組みまで作られました。これは、明白な約束違反ではありませんか。余っているのなら市民に還元すべきです。市長、これだけ市民生活が大変なのですから、ゴミ袋の値下げに踏み切るべきです。いかがですか。
千葉県の八千代市では、負担軽減をもとめる市民の声に押され、有料化から四年後にゴミ袋の値下げを行いました。ごみ袋の値下げを行うとゴミが増えるとの与党会派の心配をよそに、実際には、ゴミ袋の値下げを行った年にはさらにゴミが減らせたのです。八千代市や、地元の方にお聞きしますと、ゴミ袋の値段や分別などをめぐる大論争の中で市民のごみへの関心が高まり、それが、ごみ減量の理由になった、とのことでありました。有料化によってゴミが減ったから、この値段をさげるわけにいかないなどという京都市の言い訳は通用しません。京都市においても、ごみ袋の値下げに踏み切るべきです。その上で、市民的なごみ減量の議論を行い、新しい循環型社会推進計画を練り上げるべきです。いかがですか。
(環境政策局長)指定袋制導入目的は負担感をもたせ、ごみ減量・リサイクルを促進するもの。指定袋価格は低いとごみ減量に繋がらない。高くても市民負担が重い。他都市状況を踏まえた価格設定。有料化以降、約2割減少。現行価格は妥当。
(更新日:2014年10月17日)