元松賀茂公園拡張予定地の売却について 2024年4月24日まちづくり委員会
とがし豊議員(共)
よろしくお願いいたします。松児童公園の元拡張予定地だったところの売却について質疑を行います。京都市は4月3日に公募プロポーザルで住友林業を事業候補として選定しました。協議を経て5月上旬にも15億円で売却契約を結ぶという風に公報発表をされました。私は、現時点からでも売却を中止すべきであるということで3月の公募プロポーザルの最中ですけども、3月8日の代表質問でもそういう風に要望したところです。松ヶ崎にある松児童公園の横の緑地の売却の理由は「財政破綻しかねない」という前市長の認識でありましたが、財政破綻どころか2年連続の黒字決算に加え2年連続で収支均衡予算が提案され、2024年度に至っては前年度比で199億円多い予算がたてられた、と。で、理由が失われたわけですから公園整備計画のあり方そのものを見直して、今からでも売却を中止をして、京都市の予算措置で公演として整備すべきだと考えますがいかがでしょうか。
緑政策推進室事業進担当部長:元松賀茂公園予定地の跡地活用なんですけども、これにつきましては、周辺に公園が一定整備されておりまして、公園に求める機能が充足しているとか、新規より再整備の公園整備というのを重点的に進める方針であるとか、また、公園以外の土地利用へ転換を図ることが都市の発展につながるということから、公園予定地の都市計画を廃止させていただいております。また京都市の資産有効活用の基本方針というものを踏まえまして、本市での活用が見込めない状況であることから住宅系用途として売却するというような方針で取り組みを進めてきたというところであります。ということで、売却の方という形で進めているというような形でございます。以上です。
とがし委員:現時点についてはこの売却の契約に関してはどういう状況なんでしょうか。
緑政策推進室事業進担当部長:契約の状況なんですけど、昨日に、契約候補事業者でありました住友林業株式会社と本市の間で売買契約を締結したというような状況でございます。以上でござまいす。
とがし委員:元々ですね5月上旬に売買契約を結ぶという風に公表発表されていたんですけれども、何のための公表発表だったのかという風に率直に思います。既に売買契約もされたという話なんですが、私、あの広報発表の後で、周辺の住宅訪問いたしまして、回りましたけども、京都市から報告があったっていう方は誰もらっしゃらなかった。広報発表からだいぶたってから行ったんですけど、そういう状況でした。昨日、正式契約されたということですけれども、それまでのところで、やはり住友林業の計画について住民に対して周知をして意見を求めるっていうプロセスがあっても良かったんじゃないか、と。議会に対してもそういう場がなかったというのは極めて残念だという風に思います。そもそも、先ほど公園が充足している、「一定充足」って言い方でごまかされていたんですけど、公園は充足してないけど「みどり」はあるからということで都市計画が廃止されたということやったと思うんです。けれども私は、そもそも、緑の基本計画のところで市民1人当たりの公園面積を10㎡以上にしていこうということを掲げながら、6㎡に満たないという率直に遅れた現状がある、と。その中で実際に土地があるにも関わらず、売却していくということになっているわけで、この点について、極めて問題だという風に考えます。その点について、どうお考えなのかということと、今回の契約で結局、公園の面積は少しでも増えたんかどうか。この点はいかがですか。
緑政策推進室事業進担当部長:まず、今回売却させていただいた部分というのが公園予定地ということですので、現状の公園面積には含まれてませんので、数値としてはここが廃止されたことによっても変わらないというような状況になっています。地元の方々からも、様々なご意見をいただいているということで、通常でしたら、価格競争での一般入札という形で売却になるんですけど、地元の意見というものを慎重に踏まえまして、単なる価格競争ではなくて、住宅系用途として公募もさせていただいております。また、地元から出された隣接する公園の再整備という話もありましたので、そういう形の提案がいただけるような募集要綱の工夫もさせていただいた結果、事業者から公園の再整備というものも提案をいただいているということでありまして、地元の意見を踏まえて今回もそういう形で対応させていただいた状況です。
とがし委員:地元の声を聞きながらとおっしゃるんだけど、やっぱり1番多かった声っていうのは、きちんと計画通り公園として整備して欲しいというものであったという風に思います。それから、結局、公園面積は変わらないって話ですけれども、ここの議論なんかでも、それはやっぱり売却にあたっても、例えば開発される場合でも公園が提供されたりとかいうことがありますけれども、そういった公園を少しも増やさないっていうのはどういうことなんだという意見もあったかと思いますが、そういう声も踏まえられなかった、と。だから予定通りこれ全部売っちゃって売ってしまってるわけですね。そういうあり方が本当にそれでいいのかと思います。それから、先ほどちょっと選定にあたって、その既存の公園の部分について住民の声を聞きながら整備する、そのお金を住友林業が出してくれるという話なんですけれども、当然その時、きちんと住民の声を聞くってことはされると思うんですが、やっぱりあの公園自身があの面積やっぱり狭いていうのが公園の課題であって、公園を広くしてほしいっていうのが、元々あったということなんですね。だから、今度整備されて、もちろんその今の公園よりは機能は良くなるという風に思うんですけれども、ただそれは結局1990㎡の公園に過ぎない、と。本来であれば 5380㎡の大きな公園として整備、リニューアルと合わせてされるべきであったという風に思います。今回、住宅として販売されるという話になるんですけれども、15億円で、住友林業が購入されてるということで20戸にしていくと。住宅になっていくということでありますが、そうなると一戸 1億円以上の住宅が並ぶという話になるんじゃないかと。普通の若者世帯が入ってくるような利用の仕方にならないなという風に思います。ですから、今後の問題でも、契約されてしまったって話なんですけど、今後の公園の整備のあり方として、私は緑の基本計画で掲げた1人 当たり10㎡っていうのをしっかりと目指して公園整備していくという立場で財政状況もだいぶ変わってきたという中で京都市自身がもっと住みやすいまちにしていかなければいけない。魅力ある町にしていかなければいけないということ考えると、公園を増やすということについても真剣に考えていただきたいということを最後にお聞きしておきたいと思います。
緑政策推進室事業進担当部長:公園なんですけど開発なんかで事業者さんの方が開発公園という形で京都市の方に引き継いで京都市が完了していくという部分も当然ありますんで、公園が増えないということはないんですけど、当然京都市としましても現状としましては、やはり公園の老朽化というのが非常に進んでるということで公園のその再整備というのを重点的に 進めているというところでありますので、そういう状況も踏まえまして今後のあり方についてもしっかりと考えていきたいという風に思っております。以上でございます。
(更新日:2024年05月09日)