活動日誌・お知らせ

安全保障環境の「変容」をさらに悪化させる道か、平和憲法を生かす道か

今日は国際情勢を両極から学ぶ貴重な一日に。戦争法(安保関連法)廃止をもとめるデモに参加した後、「ざ・思いやり予算」の自主上映会に参加。アメリカ人監督が世界でも特異な日本の米軍への貢ぎぶりや基地拡張に苦しむ沖縄やグアムの地元民の苦悩、年間108兆円におよぶアメリカ政府の軍事費の無駄遣いぶりなどをドキュメンタリーで描き出していた。もう一つは、同志社大学経済学部のOB組織「同経会」の総会・記念講演。イスラム社会に詳しい同志社大学大学院グローバルスタディー研究所の内藤正典先生のお話は、よくも悪くもイスラムへの誤解をとき深い認識を与えてくれた。平安を望む宗教を信じる人々があまりにも痛め付けられ続けた結果、悲惨な事態が生じていることを強調されていた。前述の映画では、イラクにおいてアメリカ軍が、民間車両を攻撃し、せせら笑いながら圧倒的な武力で十数人に人々を殺害し、生き残った子どもを重体においやりながら、その責任を殺害された住民の責任にするシーンが出てくる(米軍による録画映像)。その光景と内藤先生の講演の内容が交錯し、時の現地政府の残虐な抑圧やアメリカなどの諸外国による破壊などが、今日に中東の混乱をもたらしているとよくわかった。こうした国際情勢のもとで「安保環境が変容した」と単純化して一路軍備増強・自衛隊の対外展開を強化する策が果たしてただしいのか。改めて、今の世界の本当の姿から考えるべきとの思いを強くした。これから保護者会の会議に参加し、別の会議へ。明日は日中友好協会京都府連総会があり、なんだか、この土日に国際平和を考える機会に恵まれる。憲法の平和の理念を草の根から実践する、これがまず自分にできる国際貢献かと思っています。

(更新日:2016年06月05日)