活動日誌・お知らせ

東山の山並みを背景にした聖護院門跡から黒谷に至る景観を守るため、市民提案による視点場を一日も早く承認しマンション建設指導に生かしてほしいという陳情を審査◇2024年7月10日まちづくり委員会

2024年7月10日まちづくり委員会において、東山の山並みを背景にした聖護院門跡から黒谷に至る景観を守るため、市民提案による視点場を一日も早く承認しマンション建設指導に生かしてほしいという陳情を審査が行われました。

まず、冒頭私が質疑し、住民説明会でまともな資料提供がないなど三菱地所レジデンスという大きな社会的責任を負う大企業としてあまりに誠意にかけるとの率直な思いを表明させていただきました。そのうえで、非公開を前提に提供された「動画によるシミュレーション」を見た住民から「心臓が叩かれる」くらいのショックをうけたという声、ボリュームを下げてほしい、日照が完全にさえぎられるなどを紹介し、京都市としての受け止めを質しました。京都市は三菱地所レジデンスが行ったのは任意の説明会であり、これまでも丁寧な説明を求めてきた中で開催されたものと答弁。その説明会が丁寧な説明になっていないことを改めて指摘させていただきました。

また、眺望景観創生条例に基づく視点場の指定によって、遡及適用できなくても、地域が守ってきた不文律を明文化することによって遡及できなくても、事業者にメッセージがつながり計画変更に資する可能性があり、早期の手続きを求めました。

当局は10か月から12か月かかるとし、デザイン規制とまったく別建ての条例だと答弁。なかなか歯がゆいものを感じます。

自民党市議の質疑は、条例上の手続きの状況を確認するだけの質疑にとどまり、かつての地域保守としての気概は感じられず大変残念でしたが、住民の要望を否定することはさすがにできず、それが隠された重要ポイントだったと思いました。見直しを求める住民の声が大変強く、その声そのものは否定するわけにはいかないということではないか。運動こそ力ですね。維新・京都・国民や公明党は質疑にすら立たず、態度を明らかにできない状況となっています。

私は質疑の最後に、ここでの巨大マンションを認めたら、2代の天皇の「聖護院旧仮皇居」となってきた聖護院門跡の周りにあらたな巨大マンションが建ちかねず、その危機感から多くの住民が立ち上がっていることも紹介させていただきました。

(更新日:2024年07月10日)