(更新日:2020年08月27日)
(更新日:2020年08月27日)
今晩の報告でついに1000人を超え、新型コロナウイルス感染症への罹患が確認された方が1009人となりました。感染拡大の影響で、認可外保育施設1施設が9月5日まで休所、保育園1施設が9月4日まで臨時休園となりました。また、クラスター対策の中で、陽性と判断された14人のうち、全くの無症状の方が4人、頭痛や咳・咽頭痛・鼻づまりなどの発熱を伴わない軽症の方が6人、発熱をともなう方が3人にとどまることからも、無症状者も含む徹底したPCR検査を実施しないといけない状況になってきました。
さらに、京都市内でも、グラフのように、市中感染を示す「感染経路不明」の方が非常にたくさん出ています。8月だけでも累計は200に迫る勢いです。世田谷区は「いつでも、だれでも、PCR」を目指していますが、京都市の感染状況にふさわしくPCRの体制を拡充して、無症状感染者の方をいち早く発見し保護・療養していただく体制にしていかないといけません。現状の仕事さえも過労死ラインを超えた保健所職員の奮闘で支えられており、その上、新たな対策を追加的にしかも大規模に実施していく政策判断が必要な時であり、抜本的な増員が必要です。市長は早急に決断をすべきです。
(更新日:2020年08月26日)
7日移動平均としては、京都市の陽性率が8.4%にまで上昇してきています。
京都府と京都市で検査を協力しあっていているために、京都府と京都市にきれいに数を分けることはできない旨の当局の説明も踏まえ、京都府の陽性率・7日移動平均についても記載することにしました。つまり、府と市が互いに協力し合って、相互にこの数字だということです。ただ、どう見ても京都府は3%程度で安定した感じなのに対して、京都市の状況は厳しいですね。
とにかくは、人です。
コロナ対策に取り組める市の職員の数を増やさないと。
人件費削減を自慢するような市政はもうだめだと思います。
(更新日:2020年08月25日)
市中感染を示す「感染経路不明者数」の京都市内の実数の推移をみると、京都市内は今週の動向をみないと何とも言えないというのが率直なところ。
一層の役割発揮をもとめられる保健所も現状の業務をギリギリのところでこなしているというのが実態のようで、体制の増強は大変切実な課題。
先週の教育福祉委員会での党議員団として体制強化を求めましたが、本日の総務消防委員会においても、わが党(加藤あい市議)から平均122時間/月も超過勤務をしている実態は保健所職員の命にかかわる問題として早急に改善が必要であることをもとめました。
(更新日:2020年08月24日)
2020年8月19日 教育福祉委員会 とがし質疑・答弁 文字起こし
〇とがし:まず最初に資料1をご覧いただきたいと思います。京都市内感染者数に対する感染経路不明者数の割合が、7月1日以降の7日間移動平均、直近7日間の平均の変化をみますと、趨勢として3割から5割・6割ということで右上の方向へと増えてきている。7月31日の京都府新型コロナウイルス感染症対策本部会議の資料においても感染経路不明者の動向に大変着目しておりまして、その行動の分析を行っていらっしゃいます。で、感染経路不明者における陽性者の多い地域への訪問歴及び訪問時の行動歴についての調査では、75%が訪問歴のない方であり、73%が「会食」の履歴だとか、あるいは、「接待を伴う飲食」の履歴もないとのことでありました。無症状のまま、感染をひろげているというケースが実は市中にはかなり広がっていて、その一部で先ほど質疑がありましたけど、息苦しいだとか、嗅覚異常があるとかで、けっこう重い症状になってから自覚されて、相談センターに連絡して、あるいは医院にかかって、PCR検査をうけて、陽性となり、感染経路不明の感染者となっているのではないかと読めるわけです。京都府や京都市が、やはり「従来通り」に3密対策を強調していますけども、これにとりわけ「宴会」とか「接待を伴う飲食」による感染拡大に警鐘を鳴らという、これだけではですね、今後の感染拡大を食い止めることができなくなってきているのではないか、と考えますが、この点はいかがでしょうか。
→医療衛生推進室長:この間、これを第二波と呼んでいいのかどうかわかりませんけども、6月の後半から徐々にまた市内の患者発生というのが増えてまいりまして、えー、右肩上がりで8月にかけてあがってきたというような状況があることは確かでございますけれど、あの、初発患者というのは感染経路がわからないわけでございますから、感染者が増えるということはすなわち感染経路不明の患者さんが増えていくというのはこれはいわば当たり前のことでございます。とりあえずはまず、これまでもやってきたような三密であるとか、それから、手洗いであるとか、咳エチケットであるとかそういった個人の予防というのはさらに徹底していくという取り組みが、感染拡大の防止には何よりも必要と考えているところでございます。
〇とがし:当たり前という認識がどうなのか、と思いますけど、京都府の対策本部でも感染経路不明というのに着目しているわけでありまして、この点について京都市としてもしっかりと対応必要になってくるという風に思います。いくつか、3点ほど提案したいと思っていますが、その前提としてですね、まず、感染症対策を現場で支える医療衛生企画課、すなわち、京都市保健所の職員の超過勤務の事態は、依然としてやはり厳しい状況にあると認識しております。前回要求した委員会資料でも、7月平均で122時間の時間外勤務をされていて、最大で207時間もの時間外勤務が続いているということで、大変過酷な状況であると思うんです。で、8月1日の組織改正で若干の改善ということが試みられているわけですけど、まだまだ不十分ではないかと思うんです。そこで、資料2を見ていただきたいんですが、京都府下の陽性率、直近の1週間の平均の推移は府は緑で、赤は京都市ですけど、ちょっとぐらふにさしていただいていますけど、じりじりとこれは増える傾向にあるということで、7月20日以前のところからすると、やはり、ずいぶんと陽性率というのは高くなってきていて、この数値が大変高くなっていってしまうと、検査が追い付いていないということになるわけであります。で、いう状況の中で、事前にお聞きしましても、若い世代への感染拡大の状況や経路不明の増大から考えてやはり一層検査体制を充実というのが不可避であると思います。厳しい局面を迎えていると考えます。市長は持続可能な行財政審議会におきまして「必要な人員を確保」してきたかのように述べていらっしゃいますが、これ、実態を見れていないという風に思うんです。コロナの感染拡大に耐えうる京都市の職員体制を一刻も早く構築しないと、今の、今なんとかもっている保健行政そのものも守れなくなるのではないかと大変な危惧をもっています。これまでの感染症対策とはまったく違った様相となっているコロナの実態を踏まえた職員の増員が必要だと考えますがいかがですか。
→保健福祉部長:はい、いま先生がご指摘いただきましたように、8月1日に職員体制の強化ということで、4名の担当係長を配置するとともに感染者の発生状況に応じて迅速に応援の職員を派遣できる仕組みを構築させていただきました。具体的にはあの8月1日から14名の応援職員を配置することによって総勢35名の保健所の体制を組むという形になってございます。8月以降の超勤の状況というのは詳しくわかりませんけども、あの、陽性患者もたくさんでておりますんで、にわかには超勤が減るという状況にはございませんし、我々といたしましても、前回の委員会でご報告させていただきましたが、職員の前倒し採用についても検討していただいておりますし、それだけではなくてあらゆる手段手法を使って超勤を減らす、今働いている職員さんの負担を少しでも減らしていくということで常に検討させていただいているところでございます。以上でございます。
〇とがし:職員の増員を本格的にやっていただきたいということをとして3つ提案したいんです。①一つは、クラスター対策の対象を5月7日に本市が打ち出した基準からさらに広げていく必要がある、ということです。8月17日までの4日間だけでも、「濃厚接触者」からの感染だけではなくて、「接触者」からの感染というのが8人相次いで明らかになっています。その点で、感染経路不明の方の状況なども考えても、従来の濃厚接触者をたどる方式の限界をしめしていて、本市が基準を拡大して、病院、福祉施設、家庭、職場については「接触の疑いがある人」も対象に含めて広く検査を行うという戦略は基本的に当たっている部分があるかなと思うんです。ただ、その中からどう今後の感染防止につないでいくかが課題になってくる。一般的なクラスター対策の対象の線引きの在り方を、この感染状況の実態にあわせて発展させる必要が出てきているのではないか、ということです。接触者を特定するにあたり、本人が症状を自覚した「48時間前」よりも、さらに前にさかのぼる見直しを行って、本人が属する職場・学校についてはなるべく全体を調査の対象に加えるということが必要になってきていると思います。
②もう一つは、市中感染から、医療、介護や保育などの福祉施設、学校などの営みを守るためにですね、そこで働く職員の定期的なPCR検査の実施の検討をはじめるべきだ、ということです。世田谷区や千代田区では、医療や介護施設職員へのPCR検査への動き出てきているということです。
③3点目には、京都市としても京都大学病院の提言をうけとめて、サーチ&アイソレイト対策の実施に踏みこんでいくと、いわゆる戦略的PCR検査をやるべきだということです。京大病院に協力を要請すべきと考えますがいかがですか、以上3点について質問させていたただきます。
→医療衛生推進室長:新型コロナウイルス感染症の患者につきましては、8割の方が誰にもうつさず終わっていくと、いうような状況がございます。そうした状況の中で、効率的に感染の連鎖というものを、広がりというのを抑えていくためにクラスターというのは絶つ、囲い込んでつぶしていくというクラスター対策というのがわが国では早くから取り入れられているところでございます。今もそうした形でクラスターの感染経路というのはしっかりと終えている状況でございます。まずはそれをしっかりとやっていくということが効率的に感染の拡大ととめていける状況になるのかなと思っているところでございます。それから、医療介護保険などの現場における定期的なPCR検査ということでございますが、何度も申し上げていますが、PCR検査というものはワクチンでもありませんし治療できるわけでもない。一回検査をしたからといってこれからかからない、感染していないということを示すものでもない、繰り返し検査をやっていくということである程度の網をはるというやり方もあると思いますが、どういう風にしていくのかなかなか難しいところがある。実際にJリーグでは、選手やスタッフに一週間に1回の検査をしているわけですけれども、その中で例えばあるチームではクラスターが起こってしまったという事態もございます。よほどうまいこと設計していくことが必要かなと思っております。それともう一つ対策としてはいわゆるTTI、テスト・トレース・アイソレーション(検査・追跡・隔離)というのをやっていく必要があります。ただ単に検査しただけではなくて、そのあとをどうするのかということをしっかりと考えて検査をしていく拡大するのであればそのあとのことを考えて拡大する必要があるだろうと思っております。京大さんのお申し出は大変ありがたいなあと思っておりましてそれについては、例えば、我々が必要とする検査について、今般では市立病院の院内感染で一時多量の検査が必要なときにお手伝いいただきましたけれども、ああした形でこれからもご協力いただきたいと思っております。先生がおっしゃっているような形でのご協力というのは、今のところ考えておりません。以上でございます。
(更新日:2020年08月20日)
◎いくつか提案したいが、その前提として、感染症対策を現場で支える医療衛生推進企画課、すなわち、京都市保健所の職員の超過勤務の事態は、依然として厳しい状況にあり、前回要求した委員会資料でも、月平均で122時間、最大で207時間もの時間外勤務が続いている。8月1日の組織改正で若干の改善は試みたとされるがまだまだ不十分ではないか。(資料2を見ていただきたい)京都府下の陽性率はじりじりとあがってきており、若い世代への感染拡大の状況や経路不明の増大から考えて一層検査体制を充実するうえで、厳しい局面を迎えているといえる。市長は持続可能な行財政審議会において「必要な人員を確保」してきたかのように述べているが、実態を見ていない。コロナに耐えうる京都市の職員体制を一刻も早く構築しないと保健行政そのものも守れなくなるのではないか。これまでの感染症対策とはまったく様相の異なるコロナの実態を踏まえた職員の増員を求める。
〇提案したいのは3点だ。①クラスター対策の対象を5月7日に打ち出した基準からさらに広げていく必要がある。8月17日までの4日間だけでも、「濃厚接触者」からの感染だけではなく、「接触者」からの感染が相次いで明らかになっている。その点で、感染経路不明の方の状況から考えても、従来の濃厚接触者をたどる方式の限界をしめしており、病院、福祉施設、家庭、職場については「接触の疑いがある人」も対象に含めて広く検査を行うという戦略は基本的に当たっていると思う。ただ、その中からどう今後の感染防止につないでいくかが問題。一般的なクラスター対策の対象の線引きの在り方を、この感染状況の実態にあわせて発展させる必要が出てきているのではないか。接触者を特定するにあたり、本人が症状を自覚した「48時間前」よりも前からさかのぼる見直しを行い、本人が属する職場・学校についてはなるべく全体を調査の対象に加えるという判断が必要になってきているのではないか。
②市中感染から、医療、介護や保育などの福祉施設、学校などの営みを守るために、そこで働く職員の定期的なPCR検査の実施の検討をはじめるべきだ。世田谷区や千代田区では、医療や介護施設職員へのPCR実施へ動き始めている。
③京都市としても京都大学病院の提案をうけとめて、サーチ&アイソレイト対策の実施に踏み切り、京大病院に協力を要請すべきと考えますがいかがですか。
(更新日:2020年08月19日)
(京都市内の感染数・陽性率を示すものとしてグラフを出しておりましたが、京都府・市を合計したものでした。訂正させていただきます)
京都市HPのデータからグラフをバージョンアップしました。
8月15日時点での京都府の直近一週間の陽性率が10日には5%をきり底を打ってたが6%を超える状況となった。検査についてはお盆休み期間であるにもかかわらず精力的にやっていただいており、休み返上で頑張っていらっしゃる職員・関係者の皆さんに心から感謝申し上げます。
さて、議員のところには京都市から翌日HPに公表する検査結果が毎日メールで届けられています。16日分は22時くらいに届くのでこの投稿には間に合いませんが、13日24例のうち感染経路不明は21人にのぼり、14日には25例のうち11人が不明、15日には18人のうち10人が不明となっており、いずれも発熱、倦怠感、嗅覚異常、息苦しさなど、「コロナの疑い」からPCR検査が認められて判明しています。
逆に言えば、どこかわからないところで感染し、その一部の方が「有症」となって把握されるに至ったといえます。もちろん、すでに陽性と判断された方との接触が原因かもしれませんが、防疫的立場にたつならば、より今後のリスクが高い方の可能性を疑うべきと考えます。
また、14日には1人、15日には5人が、濃厚接触ではなく、一般的な「接触者」からの感染が疑われております。
濃厚接触の定義が現状でいいのか、あるいは、クラスター対策の範囲を一定拡大しなければいけないのか・・・クラスター対策も検討が必要と思われます。
そして、何より、「無症状」の感染者の方をいちはやく見つけるために、PCR検査の対象の拡大は不可避と考えます。その戦略を京都市としても真剣に検討すべき時に来ています。
(更新日:2020年08月16日)
洛北中のあと、岩倉南小学校の新型コロナ対策の視察。
ここは京都市内でも屈指の大規模校です。
なんと約900人。
校長先生について学内をあるいていると、学童の子どもたちが「何してるの?」「◯◯先生来てる?」と次々集まってきたのが印象的でした。
さて、900人の児童が29学級に通うという大所帯です。人口急増で、一学年4~5クラス。それでもだいたい30人前後と学級ごとの人数は少なめ。3年生だけ37人4クラスとのことですが、やはり30人をきる教室内にはすこし余裕が感じられました。しかし、それでも1メートルとるのは厳しい。育成学級は6個の大きめの机がのびのびとおかれており、ここだけはなんだかフィンランドみたいや!と思いました。
大規模校なので保健の先生は2人いらっしゃいますが、体調不良の子どもと普通の怪我などの子どもの入口をわける工夫。
給食当番の健康チェックは、食べ物や食器を受けとる当番さんが調理室に入るときにも行われ、コロナ以前から衛生管理が徹底されてきたとのことでした。従来は教室内におかれて配膳につかわれた給食台は廊下に配置するように変更され、そこでつぎわけて、そこから教室内へ児童が配膳する仕組みになっているということでした。教育委員会によると多くの学校がこの方式に変更しているとのこと。
先生の負担は大変だそうですが、午前中のみの非常勤の先生の勤務時間がコロナ対策のため延長されるなど、人的な支援強化(七月補正予算)は大変助かったとのことでした。
休み時間のグラウンドはこれまでも子どもたちが自主的に学年ごとにうまい具合に使い分けしていたけど、密になりがちであるため、昼休みと中間休みを日によって学年で住み分け。
学びの保障をめぐっては、7時間目の日をつくるなどしているが、それがないときはミニ学習を入れて学習の振り返りにあてたり、補修の時間をとったりしている。9月からは5・6年の部活がスタート(4年は今年はしないことに)するが、週1回程度に縮小。運動会は1・2年生、3・4年生、5・6年生にわけて実施を検討中。
多目的ルームは、健康診断や月に一回の教職員45人全員の会議で活用されるそうですが、その頻度を減らすために各セクションの代表からなる学校運営部会というものをつくってそこと各学年が意志疎通して学校を動かしているとのこと。そして、コロナ禍でできないことではなく、コロナ禍でもどういう工夫をしたらできるかを考えることを、体育や遊びなどを検討する部(チーム)をつくって相談され、現在学内ではしっぽとりゲームがはやっているとか。子どもにも何ができるか考えようと呼びかけたとか。こどもの遊びのことも徹底して考える姿は、こどもの権利条約にも通じるなあと感じました。
その多目的ルームですが、児童が増えたら三教室を確保できる大きさだそうですが、現実には職員室から死角であることや3クラス限定にならざるを得ないという中途半端な「まとまり」であること、検診などで必要な場所であることから、そこに通常の教室を新たに確保するのは厳しい状況でした。
文部科学省は、6年生の分割授業ができるように加配をつける予算をおろしましたが、人の確保もさることながらこの場所問題はかなり大変な課題です。
体育は更衣室の密をどうするか、考えて、従来の更衣室に加え、プール用の更衣室や家庭科室を代用。足元には目印して、利用人数を制限し社会的距離を一定保つ配慮。
人口推計でもまだまだ児童が増えるところですが、それに宅地開発がくわわるのでどこまで増えることになるやら。
もう一つ学校をつくるしかないと思います。
しかしまあここでも思いました。
政府は、少人数学級へ舵を切るべきだし、
京都市も、学校統合路線から学校分散路線へ
転換をすべきだということです。
視察にご協力くださった校長先生、養護の先生、そして教育委員会のみなさまありがとうございました。
(更新日:2020年08月07日)
洛北中学校のコロナ対策を視察。
全校生徒は830人、正規の教職員が47人・非正規含め67人の大規模校。
校長先生、教務主任の先生、養護の先生が現場で熱心に説明してくださいました。
(1)密になる時間と回数を減らす
(2)授業中の換気・マスク・工夫
→グループや対面になる頻度が高い理科の実験には踏み切れない
音楽は壁に張り付いて、マスク着用のままハミング程度
(3)手洗い、消毒
・手洗いを徹底する中で、250人の生徒が昼休みにわずか6個の水道蛇口に並ぶと十分な手洗いに20分以上かかり密になり給食時間がなくなる問題では、各クラスにアルコール消毒液を配布して混雑を緩和。
・個人の机椅子は互いに触らない約束にして週1の消毒に。手すりやロッカーなど毎日消毒。
かなり、考え抜いた対応・工夫がされていました。
(4)生徒が感染した場合に備えた人権教育
・中傷ダメ、コロナをつかった悪口もダメ
(5)学力保障ーー
週1~2回から、週1~3回へ、7時間授業を増やす方向
7時間の日、わりと生徒は平気(5分短縮授業のため)だが先生が大変
<実際現場で感じたこと>
教室内での距離の確保では実際に1メートルの間隔をとることがいかに大変かがよくわかりました。分散登校の時の配置だとなんとかなるかなという感じですが、文科省の作ったモデルケースの図面と比べるも現場はそんなに余裕はないなと感じました。
全体として、学校としてはハード・ソフト組み合わせた工夫がかなりされており、14の約束などの教育的な徹底(写真)を通じて、特に中学生の場合には子どもたちの自覚な感染予防行動になんとかささえられているという印象です。
30人以下学級の3年生と、1年生37人学級・2年生39人学級とを比較するとぜんぜん教室内のゆとりがちがうという印象でした。
さらに、教壇にたってみると30人以下でも厳しくて、やはり欧米並みの20人程度の学級にしないと子どもたち一人一人の様子は把握できないなと感じました。
ちなみに、先生方は最大6時限の授業があるそうですが、マスクをつけての授業は疲労度がすごくて「地獄のよう」だそうで、ものすごく実感がこもったお話も聞けました。長期にわたると一層の配慮がいると痛感しました。
来年度は通常のクラス編成でも2クラス増えそうとのことですが、率直にいって、もう一個学校がいるんじゃないか、と思いました。
部活でイキイキとがんばる子どもたちの姿はまぶしかったですが、熱中症対策と感染予防のバランスを考えた対応をすべく大変苦心されていました。対外試合は当面できない状況ですが、京都市内の動向を考えると子どもたちのこうした活動を継続できるようにするためにも、感染を封じ込める徹底した検査体制の構築が急がれると痛感しました。
※子どもへの感染は現時点では家族からの感染が発端となっており、当たり前ですが、京都市内全体での感染そのものを減らすことが重要となっています。
(更新日:2020年08月07日)