(更新日:2021年10月30日)
(更新日:2021年10月30日)
京都市は財政破綻するのですか?
(更新日:2021年10月06日)
本日開かれた京都市会本会議では、「北陸新幹線延伸への不同意を求める請願」「いきいき活動センター利用料値上げに反対する請願」「敬老乗車証の現行のままでの存続を求める請願」が、採決に付され、日本共産党以外の会派が多数でもって「不採択」としました。日本共産党市議団は市民の請願、声を重くうけとめるべきと「採択」すべきとの立場で、加藤あい市議、山本陽子市議、私がそれぞれ討論にたちました。以下、私の敬老乗車証に関しての討論を紹介します。
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日本共産党京都市会議員団は、請願第1103号「敬老乗車証の現行のままでの存続を求める請願」について不採択に反対し、採択すべきという立場を表明しておりますので、その理由を述べます。
市長は、「10年以内に財政破綻する」と称して、赤ちゃんからお年寄りまで全世代にわたる住民福祉の大幅削減方針を押し通そうとしており、敬老乗車証制度の今回の改悪はその一環であります。しかし、「10年以内に財政破綻」といいながら、一方で北陸新幹線など巨額の財政負担をともなう巨大プロジェクトは推進すると断言するなど、整合性のかけらもありません。京都市に入ってくるお金を少なく、出ていくお金を多く見積もるなど、財政危機を実際よりも大きく見せかけて市民を脅し、大型事業は温存しながら市民サービスを削ることは許せません。
高齢者福祉の受益者は果たして高齢者だけなのでしょうか。高齢者福祉を含む福祉全般、社会保障というものは、たとえ年老いても、たとえ病気や怪我をしても、たとえ失業しても、人生のあらゆる場面で常に社会全体で支えてくれるという安心感を提供し、社会全体を安定させる役割を果たしています。それこそが、日本国憲法下における国あるいは地方自治体の原点でもあります。その一環として行われている敬老乗車証制度の受益者を高齢者のみであるかのように矮小化し、社会保障としての豊かな性格を否定することは、地方自治体としても自己否定にもつながるのではありませんか。
市長は、①対象年齢を現在70歳から75歳に引き上げ、②負担金について3倍から4.5倍に引き上げる、③700万円以上の所得のある方を制度から排除する、④バスのみ利用できる回数券方式を導入するとしています。この提案に対し市民からは「3倍になったら敬老乗車証をあきらめるしかない」「生活が年々厳しくなる中で重たすぎる負担」などの切実な声があがっています。現に、京都市の推定では、この制度改悪を進めれば、現在の交付対象者のうちの35%に相当する70歳から74歳の方を排除したうえで、なおかつ、75歳以上の方に限っても従来の敬老乗車証を交付される方は30%にまで低下するとしています。まさに、今回の提案は、多くの方を従来の敬老乗車証の制度から排除し、制度そのものを解体するものであります。
「敬老乗車証は高齢者の生活向上に大きな効果があり」「買い物に必要不可欠」、敬老乗車証を守ろう連絡会が行った調査では「敬老乗車証があることで外出の回数が増え、高齢者の健康や、外出先での買い物や食事などで507億円の経済効果がある」と試算されています。さらに、高齢者の活動が制限されることは、孫の子守りや保育園への送り迎えなど、これを頼りにしている子育て世代の生活にも影響を与えることになります。敬老乗車証は、まさに「市民の宝」であり、これを一歩も後退させるべきではありません。
この間、本請願とあわせ、474件の陳情が7月市会に提出され、存続をもとめる署名はすでに6万776筆が提出されています。この切実な声を、市長も議会も重く受けとめるべきであり、請願は不採択ではなく、採択すべきであることを述べて、討論とします。
(更新日:2021年09月29日)
私含む市議18人の議員団とスタッフ、地域・職場・学園の党支部や後援会、そして、何より幅広い個人団体の皆さんと共同して取り組んで積み上げた実績ですので、その量は大変膨大ですが、7月16日になんとか議員団としてまとめを発行しましたので、それをご紹介します。詳しくはご覧いただけたらと思います。
とはいえ、そんなんいちいち読んでられないという方も多いと思うので、私自身が繰り返し市議会でも取り上げ、当局や他党とも公式・非公式に折衝を重ねる中で実現したものをいくつか紹介したいと思います。
例えば、新型コロナ感染症対策。この間、未然にクラスター発生を防止する威力を発揮している「高齢者施設へのpcr検査の定期検査の実施」です。当初、京都市はこれをかたくなに拒否していましたが、世田谷区の事例を繰り返し市議会で丁寧に紹介し、当局の説得を続けました。国から推奨する「通知」が出てもなお、京都市はなかなか踏み切りませんでしたが、繰り返しの働きかけの結果、京都市は方針転換し、実施することに。4月26日以降は毎週実施が行われ、今なお継続しています。
また、事業者への支援では中小企業再起支援金制度について、対象を50%売り上げ減としぼられていたものを30%減にまで要件緩和をさせることができました。まさに、共産党が出した当時の修正案の方向でした。「市民・事業者の実態」から出発して、「科学」を大切にした解決策を模索する、日本共産党ならではの取り組みでもあります。
今焦点の財政問題で言えば、京都市の税金の無駄遣いを質す仕事です。高速道路3路線の中止、焼却灰溶融炉の中止は代表的です。日本共産党以外の政党はすべて推進で、市長もかたくなでしたが、それでも広範な市民の皆さんと共同する中で、中止の世論が市庁舎内を圧倒し、市長を中止の決断に追い詰めました。現在は、北陸新幹線などの大型事業を、京都のまちや自然、そして財政を破綻させる無駄遣いとして中止を迫っています。企業団体献金をもらわない日本共産党ならではの役割です。
それから、「共産党の世界しかしらないのではないか」とのご意見も頂戴しましたが、私自身は議会終盤には、他党の皆さんと折衝する担当になっており、いくつもの意見書を他党の皆さんと一緒に作り上げる取り組みを重ねており、すべてではないにしても他党の方の考え方を肌で感じて知っております。
(更新日:2021年07月25日)
(更新日:2021年07月21日)
教育福祉委員会の7月7日質疑で、広島の事例を紹介し、京都市の対策の強化を提案しました。8分程度のやりとりです。そのあと2分は、7月3日豪雨被災者への支援についてでした。ぜひご覧ください。
【6月8日以降打ち出された広島県の二つの戦略】
①積極的疫学調査に上乗せして検査の実施。
②県内5カ所の無料PCR検査センターに加え、
感染者増加エリアに臨時PCRスポットを設置。
【広島の経験から、京都市が生かすべき点】
〇京都市でも、事業所等が自主的に有料で検査する中で感染が分かった事例も少なくなく、任意のPCR検査を意識の高い事業所・個人まかせにせず、京都市全体の戦略に位置付けるという意味において、広島市の事例は参考にすべき。
〇京都市でも実績をあげている高齢者施設の定期検査を蔓延防止重点措置終了後も継続するとともに、エッセンシャルワーカー全体に拡大すること。
(更新日:2021年07月16日)
○健康長寿のまち京都推進・介護ケア推進担当部長(以下担当部長):陳情第235号および陳情237号敬老乗車証を現行制度で継続することを求める陳情書でございます。本市では70歳以上の高齢者の方に敬老乗車証を交付し、市バス地下鉄の全線のほか地下鉄の延伸にともなって市バスが撤退した地域等を運行する特定の民営バスにつきましても乗車いただけるようにしております。制度そのもの利用による健康や経済・環境への効果を検証する手法は全国的に確立しておらず、その効果を客観的に検証することは困難でございますが、高齢者の社会参加の支援を目的とする大切な施策であると認識しております。本制度は昭和48年平均寿命が男性で70歳、女性で76歳の時代に70歳以上の高齢者を対象とした市民の皆さんの市税負担でなりたつ本市独自の制度でございます。今日では、平均寿命は男性で81歳女性で87歳と11歳延び対象者は7万人から15万人に増加しており市税負担は開始当時の3億円から現在では52億円に、10年後には57億円に増加いたします。現在この制度は納税者63万人から一人あたり8200円のご負担をいただき、敬老乗車証のご利用者一人当たり3万3千円の支援を実施することによって維持されており、ご利用者のうち64%の方が月250円の負担で市バス地下鉄を年間フリーパスでご利用をいただいております。危機的な財政状況のもと今の制度のままでは制度自体が破綻する恐れがございますことから1月に発表いたしました今後の行財政改革の視点および主な改革事項でお示しいたしましたようにこの制度を持続可能なものとしていくために制度維持に必要な財源等を市民の皆様に丁寧に説明しつつ、受益と負担のバランスや平均寿命を踏まえた見直し内容の検討を進めているところであり、行財政計画案の中で素案をお示ししてまいります。説明は以上でございます。
◎とがし:今回の敬老乗車証の陳情にかかわって、やはり、今ですね、外出自粛がこの1年間ずっといわれてきているけども、で、今年一年も外出自粛は変わらないと思うんですね。その意味ではそういう点で言うと、第4波が今もし収束したとしてもワクチンがみんなにいきわたる前にですね、4回ぐらい大きな波がくるんじゃないかと予測している専門家までいるという状況の中で、結局、敬老乗車証だって利用自粛にいまなっちゃっているわけやね。こういう状況の中で、敬老乗車証の利用をめぐっても、平時の敬老乗車証の利用の状況というのは去年から今年一年かけてもその先もわからないけども、平常時の状態にならない中で、利用実態さえまともに調査できない状態が続くと思うんですけども、こういう時に制度の改変を検討するというのは、その前提がないと思うですけど、この点はいかがですか。
担当部長:コロナ禍で平時の状況ではない。この中で検討をすすめるのはいかがなものかとご指摘かという風に思いますけれども、制度を今見直していく必要がございますのは、もちろん今この時点ではコロナ禍でなかなか自粛しなければならない状態の中で市バス地下鉄を利用しなければならないことが難しい状況ですけども、この制度は昭和48年度からずっと続けておりまして、先ほどご紹介させていただきました通り、今の状況で申し上げますと市税負担が52億円かかっており、コロナ禍の状況ではございますけども、この制度を持続可能なものとしていくためにも、今見直しをしていかないと、この制度をずっと続けていくことができないと、もちろん、コロナ禍の状況も一定考慮に入れる部分も、その部分については、念頭に置く必要があるのかもしれないですけども、今後長いこと制度の制度の継続をしていくためには、今どういった形で継続していったらいいのか、という見直しをしていかないと制度が破綻してなくなってしまう恐れがありますので、今、必要な事故を機っと見直しながらコロナ禍という状況を念頭に置きつつ引き続き見直しを進めていかければならないとそのように考えているところでございます。
とがし:52億円から57億円に財政朱出が増えることをもって制度が破綻するという理屈というのは、私はかなり飛躍があるんじゃないかなと思っています。私はコロナ禍を脱却したうえで、市民も高齢者も日常を取り戻した後で、調査や議論を行うべきと思います。で、敬老乗車証の役割としても、社会参加の効果については京都市もこれまで認めてこられているわけです。で、陳情の237なんか見てましたら、社会参加の効果と健康効果ですね。で経済効果、ほんで、環境効果があるということを言われていて、こういうものも損なわれてしまうと。対象が70歳から75歳にひきあげられたりとか、あるいは、負担額が増えたりした場合に、そうなるんじゃないかという指摘なんですけど、やはりこういうこともですね、名古屋市の交通局が実際に調査をされたようにですね、京都市としても検証を行っていく必要があるんじゃないかという風に思うんですけども、当然コロナ禍から脱却しているという前提ですけども、この点はいかがですか。
担当部長:まず社会参加に資する事業、取り組みにつきましては、敬老乗車証の条例の中に高齢者の社会参加の支援を目的として実施するということを謳っておりますので、社会参加を支援する取り組みということについては、私どももそのように考えております。その中で、名古屋市の交通局のように効果の測定をすればどうかということでございますけども、名古屋市が行われた調査の中でも、前提といたしまして、効果検証の手法が確立されていない中名古屋市の中でアンケート結果という一定の条件を前提に試算をされたという風に書いておられまして、効果検証の手法が確立されていないという中でございますので、なかなか客観的に効果を示すことが、本市で独自に調査をいたしましたとしても、検証の部分が難しいのではないかなと考えてございますので、調査みたいな形についてはなかなか難しいのではないかと考えております。また、社会参加に資する取り組みでございますけども、社会参加をするいろんな手法としては、もちろん市バス地下鉄をおのりになっていろんな活動をされるということもございますけども、徒歩でもしくは自転車で近所のところで、今、コロナ禍でもございますので、そういう活動を大いにされている皆様方いると思いますけども、そういう形で地域の活動に取り組んでいただくというのも大きな社会参加の手法の一つだということを私は思っておりますので、もちろん、市バス地下鉄をお乗りになることもありますけどもいろんな手段をとっていただいて社会参加をしていただくそういうツールが多いほど社会参加をしていただけるのではないかなと思っておりますので、敬老乗車証だけではなく徒歩なり健康のことを考えていただき徒歩なり自転車とかそういうことを使いながら社会参加にとりくんでいただきたい、そのように考えております。
とがし:高齢になられた方、実際、敬老乗車証を手にした方に聞いたら、バス一駅のるだけでもね、すごく助かるとおっしゃっててね。そういうのが抑制されちゃうというのが、社会参加の範囲がせまくなっちゃうんです。徒歩でやっていたら、それはそれでいいことやけど、バスにのるということは、徒歩でバス停まで行く、で、バス停でバス乗ってそのあと一定移動して、その先でさらに徒歩で歩いて目的地につくと、このプロセスを通じて社会参加の範囲が広がる、それは認められていると思うんで、今の話というのは、ごまかしがあるんじゃないかなと思うので、ぜひ、そういう社会調査ですね。限界あるのはわかっていますけども、実際にどういう風に役立っているかということをもっと把握される必要があるんじゃないかなと思いますし、まあ、いろいろな市民団体の皆さんが独自にアンケートしたりとかして、いろいろ証明していらっしゃいますけども、京都市としても公の責任でそういうことがいるんじゃないかなということを求めておきたいと思います。今後ですね、一般質問などで次回以降のところでまた議論したいので以上で終わります。
保健福祉局長:敬老乗車証の見直しについては、ただいま冨樫先生からご指摘もございましたけれども、先ほど部長が冒頭ご説明した通り、昨今の極めて厳しい財政状況のもと、陳情の趣旨はこのままの制度を継続ということをお求めになっていますが、現実的には、このままの制度では、制度が支えきれないとこのように思っております。先の総務消防委員会等で、これからの改革を、この案の段階で、ご説明もあったかと思いますが、令和7年度までに相当の財政改革を成し遂げなければならない。そうでないと再生団体になると、こういうことでございますので、その視点の中で、これまでのこの敬老乗車証が果たしてきた社会参加という役割は我々ももちろん承知もしておりますけども、改革の視点でお示しして、また改めてお示しすることになると思いますけども、平均年齢の伸長でありますとか、受益、いつかいになっている、受益に応じた負担というもんをお願いせざるを得ないと考えておりますので、すくなくともこの陳情になるようなことはなかなか実現は不可能でありますし、その社会参加を目的とした制度維持のため、そして財政規律がしっかりと両立できるような制度について鋭意検討を続けているところであり、また改めて、そのことを市会の先生方、市民の皆さんにしっかりと説明して、成案を得てまいりたいとこのように考えておりますので、どうぞよろしくお願いします。
とがし:高齢者の話になると、あるいは、福祉の話になると、お金がないのでなかなか厳しいというんだけど、北陸新幹線は前倒しでやっていこうという話になっているんですよねえ。そのことで言ったら、私はお金の使い方、国もですけど、地方も、真剣に考え直さなあかんのちゃうかという風に思いますから、その点では私は敬老乗車証を所管する保健福祉局は胸をはってですね、この制度に今52億円が10年後に57億円になるというのは、胸を張ってそれは必要な支出だということを京都市の中で主張すればいいとことではないかなと思いますので、ここらへんは議論平行線になっちゃいますけど、陳情者の方も書かれていましたけど、私は敬老乗車証の受益者は社会全体であると考えますし、子どものころからお年寄りは大切にしなあかんといわれて育ってきた人間としては、今目の前で高齢者とか高齢者をかかえる世帯の大変な経済状態とかを見たときにですね、高齢者の今の扱いがあまりにも酷い扱いを受けているという状況がですね、結局それが若い世代の将来不安になっている。招来不安につながっているというのが経済の足を引っ張ってきたということもあります。そこにコロナ禍という災害が来て、福祉がもっと全面に立たなあかんという局面がきていると思うんです。こうした公共政策とか社会政策というのは、大切にされなあかんとこのことだけ申しまして、今後議論したいということを表明して終わります。
(更新日:2021年06月01日)
(更新日:2021年06月01日)
聚楽保育所廃止条例の継続審議を求める陳情についての審査の様子を文字起こししました。
私は、市営保育所における豊かな保育実践が子どもにかかわる福祉行政全体を質的に底上げし、民間保育園にとっても直接・間接にとっても大切な存在であることを浮き彫りにしようと議論しました。また、公民にわたる保育行政全般の「公的責任の後退」を徹底批判しました。最後のところで、なぜか答弁者が、私が「公的責任の放棄」という言葉をつかったかの勘違いしています。そう聞き間違えるくらいに今回の条例が「責任放棄」に相当する酷いものだということを自覚されているのではないかと思いました。市の職員さんたちに、こんなひどい仕事をさせる門川大作市長の暴走を一刻も早く終わらせる必要があります。
以下、私の質疑の文字起こし全文です。
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冨樫:午前中に議案の質疑がありまして、今の質疑もふまえて質疑をさせていただきます。やはりですね。あらためて思いましたのは、6年後の廃止というのを、この今の段階で決めるというのは、あまりにも乱暴な議論ではないかなという風に思うんです。
で、段階的にボリュームを絞っていく、ダウンサイジングという言葉ありましたけども、という話ではないくて、一切入所を認めないという方向で、まあ、85人で存続していくような前提でえーと募集をかけて(民間移管先の)応募を呼び掛けておりながらですね、その直後に議会にこういう形で提案があって廃止ということが出てくるというのは、とんでもない極端で乱暴な議論ではないかなという風に思います。で、しかもですね。結局聞いていたら、今年の四月の当初の人数で判断されているということで、それが予測よりも下回っているだろうということが、結局はあの変更に理由になっているわけであります。ただ、先ほども室長の答弁でありましたように、年度ごとに予測をしたとしても凸凹があるという話が合って、これへこんでいるところかもしれませんね。しかも今コロナで従来とは全く変則的な状況で、どの職場で働かれている親御さんもですね。全く今までと違うし、コロナ後になったらどうなるかも全く予想がつかないという状況にあります。そういうことで言うと、今年度、昨年もですね、このコロナによって保育の需要というのが伸びが少なかった、あるいは一時的に減っただけであって、コロナ禍が収束したあとの経済回復局面でどういう授業が発生するか、これ予測されているんですか。
幼保支援室長:コロナの保育需要への影響ということでございますが、新型コロナウイルスにつきましては、ちょうど一年前につきましては、一回目の緊急事態宣言が出ていた中で、保育の出席率も一時30%ぐらいという状況もございましたけれども、現在におきましてはまあほぼ平常と変わらないという利用率になってございます。保育需要ということでは、先ほども報告で申し上げましたけれども、就学前児童数に対する保育の利用の割合が、52.5%過去最高という風になっておりますので、コロナが保育需要に与えた影響というのはほとんどないのかなという風に認識しています。
冨樫:今言われたけど、利用率の話で言ったら、前回の時は自粛を呼びかけられて、利用自粛した方には保育料を返還しますよとかがあったと記憶あるんですけど、今回に関しては保育園とか学童とかはそういうのはないので、それは全然根拠にならないんじゃないかなと思います。働き方についてはまったくちゃうんで、コロナ前と今で違いますから、それは簡単に比較できる話ではない。従業率に占める割合とかにストレートに見えてくるものではないと思います。で、先ほども、マンションの実態については、会派から要求されたにもかかわらず提出されなかったと問題となっておりましたけども、地域で歩いて回ってマンションの建設状況を確認したといわはりますけど、しかし、これからの土地利用がどうなっていくかなんていうのは、今の段階の土地利用で予測がついている範囲での話であって、これから6年間でどうなっていくかなんてのは予測ができない話です。ですから、人口減少していくといわれていた予測されていたような地域とか学区とかでも所有者が変わる時に、土地が分譲されたりとかいろんな形でですね、人口が急激に増えて予測以上に子供が増えるということは、それはよくある話なんですね。この間、京都市の人口予測が本当に当たっているかという話でいったら、市長自身が、いつでしたかね、本会議やったか市長総括やったかなあ、あの、6万人減るといわれていたけどそんなに減らなかったんだと胸張って言っておられましたけども、その意味ではまさに、どういう結果として減らなかったのかということはしっかり分析しなければいけない話なんですけど、結局、人口統計からの分析で人口動態が減っていくというのは単に今の傾向がすすんだらどうなるかという話にすぎないので、実は政策いかんによってこれもかわっていくと、集落的に消滅するといわれたところが街づくりで人が増えて行ったりということも起こっているので、やはり、私は人口統計だけではなくて、政策的にしっかり考えていく必要があると考えています。そういうことで言うたら、先ほど、基本計画の中で、若い人が入ってくることを、しっかり増やしていこうといっているけど、それと整合性がないんじゃないかという話があったんですが、今回の提案というのは矛盾するという風に思うんですんが、この点はいかがですか。
幼保支援室長:先ほども申しました少子化対策との関係ですけど、少子化対策、子育て支援につきましては、まあ、あの保育だけではなく、総合的に進めていく必要があると考えております。そのなかで、その中で、その時その時のニーズによりまして、よりニーズの高いことに力をいれていく。一方で、そういうことをしていくためにも、見直すべきところは見直すということでやっていく必要があるかなと思っております。で、この聚楽保育所につきましては、地域ニーズのまあ、あの観点から、聚楽保育所が仮になかったとしても、地域の保育施設で、その保育需要を満たすことができるというような分析をしました結果、今回提案さしていただいたところでございまして、少子化対策を総合的に進めていくということと矛盾はしていないという風に考えているところでございます。
冨樫:あの、午前中の質疑でもですね、井上議員からですね、民間と公民一体で一緒にがんばっていくといっている一方の方の公立、要は京都市立のね保育園がなくなっていくとについて、それでは協力する相手がなくなっていくじゃないかと指摘さしていただいたんですけど、じゃあですね、総合的に進めていくというけどね、私ね、やっぱりね、この京都市聚楽保育所を残すということの方が総合的に進めていくうえで大事だと思うんですね。そこで、陳情の中身にかかわってお聞きしますけどね。238号の保護者会の方の陳情、大変わかりやすいなと思うんです。第3項目のところに近隣に同規模の園庭をもつ保育園がないこと、要するに広い園庭ということですと、これはわたくしも見たことがありますし、そういう評価されている方がいることを聞いたこともありますし。で、バリアフリーの環境など、他園にはない魅力が紹介されています。で、京都市として、この聚楽保育所の設備も含めたこれまでの保育実践についてどういう風に評価されていますか。
幼保支援室長:聚楽保育所、他の園と同様に保育施設の特性を生かして特色のある保育をしているという風に認識しております。ただ、それはどの施設でも素晴らしい施設で素晴らしい保育を実施をされておりますので、それはあの、他の施設でも、同じではないかなという風に認識しております。
冨樫:わたくしは特性の話をしているんです。どこの保育園でもどこの市営保育所でもそれぞれ努力されているというのは承知しているんですけど、聚楽保育所で実践されている特性についてご答弁お願いします。
幼保支援室長:聚楽保育所、公営全般ですけど、一人一人を大切にする保育を実践しているというところでございます。ただ、一人一人を大切にする保育は公営だけでやっているかといいますと、民間でも同じような取り組みをしているのではないかなという風に思いますけども、市営保育所ではそういう保育を実践しているということころでございます。
冨樫:その程度の把握で、これを廃止するというたはるんですか。これまでの保育実践、蓄積、積み重ねてこられて、そういう中で営々と築いてこられたものあると思うんですけど、そういうのをちゃんと把握されていないんですか。保護者の方からもいろいろな定評をお聞きしていますし、さっきの園庭の話もありましたけども、これいってみたら設備の特徴ですね。バリアフリーの話もお聞きしていて、そういう意味でいったら障害がある子どもたちも安心していけるようなところがあるという話やと思うんですけど、それとですね、市営だからなかなか素晴らしいと思うのは、市営の保育所の保育士さんというのが、保育園だけで働いているのではなくて、人事異動とかもされるんですよね。子ども育みやとか、児童相談所やとかいろんなことしはると、ねえ。だから、いろんなところに移動して、いろんな職種、京都市のいろんな専門職だとか当然事務職の方も含めていろんな交流をするし、その職員自身がいろんな経験をすると、そういう職員が人事異動を通じて保育の現場にも来てそこでそこでいろんな経験をした保育士さんからも学ぶと、まあ、子どもたちからも学ぶということでいうと、これは、民間保育園じゃできない話です。民間保育園ではなかなか、転職してというのはあるかもしれないけど、実際にはこれ、京都市営保育所でしかできひんことやと思うんです。そういう中でまあ、親が子供のことで相談して、あるいはいろんな児童相談所とかいろいろな経験を通じて子供たちの様子とか親の様子とか見ながら発見、気づきをすると、いう点で言ったらこれは非常にレベルが高い取り組みだと思うですが、そういう市営保育所があると。いろんな行政区にたくさんあったほうがいいだけど、そういう状況の中で民間保育園とも、横のつながりでも、交流をしていくし、実際の保育の実践、園長先生同士見に行ったりとか、交流したりもされますけど、そういうことを通じて京都市の豊かな保育はつくられてきたんじゃないかなとと思うですが、この点はいかがですか。
幼保支援室長:公営保育所で、京都市が採用している保育士に関してましては、公営保育所だけではなく、はぐくみ室ですとか児童福祉センターも含めて、勤務をしております。その中で専門性を高めてそれぞれの分野で活躍しているところでございます。ただまあその中でも、保育所で配置をされるということでございますけども、ただ、保育所での様々な支援につきまして、当然保育所だけでそういう支援するのではなくて、保育所以外の専門職種もおります児童福祉センター、はぐくみ室のバックアップ、連携のもとでそういった支援を行っていますので、単体でそういう機能を果たしているわけではありません。で、そういった連携して、支援をするということにつきましては、これまあ、公営保育所だけでなくて民間保育園でも同様にそういうバックアップもうけられる支援をしているということでございますので、唯一そういう機能を公営保育所だけがもっているということではないという認識をしているということでございます。
冨樫:なぜ、結論だけそこになるのか、不思議なんですけど。今の展開でいうたらですねえ。民間保育園も児童福祉センターと連携する、これは当たり前ですわね、それは。当たり前なんだけど、そこには市営保育所で経験した保育士さんがいはるわけでしょ。ねえ。経験していない保育士さんもいはるかもしれないけども、している保育士さんもいはると。で、そういう経験している人も保育の現場にいるということで、その意味で言うと、まあ、あの、京都市の市営保育所があるからこそ京都市全体の子どもにかかわる福祉行政を底上げしている部分もあるわけですね。で、そういう安心感というのも、民間保育園にとってもこころづよいんじゃないかなという風に思うんです。ですから、私はですね。皆さん、廃止することにそれに、そこに向けた情報はいっぱい集められるけども、今まで市の職員さん、保育士さんたちが築き上げてきた大切な保育実践の到達点とか、教訓とか、財産というのをしっかりとちゃんと把握されないと、そういう把握もなしに、なんかとにかく廃止だというのははやり乱暴な議論かなと思います。で、陳情の第四項目、見ておりますとね。障害の有無や宗教、思想、信条など問わずどんな子どもも受け入れてもらえるセーフティネットとしての保護者と子どもの居場所が奪われるという問題が指摘をされています。で、これは保護者会の方の実感込めた思いがここに込められているわけなんですけども。京都市はこれ、今回、行財政改革の一環としてこれはやられようとしているわけなんですけども。ただ、当のね、民間保育園もがんばっているからといわはったけども、その民間保育園の補助金さえも今リストラの対象とされている段階にあると。民間への支援の充実ということじゃなくて、削るという話がされていると。その上ですね、セーフティネットとしての市営保育所も減らしてしまうと、これ重大な保育への公的責任の後退じゃないかと。思うですがいかがですか。
幼保支援室長:民間保育園も含めた保育行政ですけども、先ほどの議論でもあったかなと思うんですけど、保育に対する国の給付費につきまして、この間充実されてきております。その中で、施策なり民間施設に対する補助を持続的に実態を踏まえまして持続的に運営をしていくということについては、これは必要なことかと考えております。今後継続してそういうことを実施していくために必要なことでございます。で、その中で、公民、必要な見直しをしながら公民一体となってどうやってセーフティネットの役割を果たしていくか、継続的に果たしていくということをしていくためには、様々な点検なり、見直し、それについては全般的に必要かなという風に考えているところです。
冨樫:まあ、全般的な見直しといわはるんやけど、結局、公の部分削るし、民への支援の部分も充実違って削るという話が今どんどん進められているということでありまして、障害児の受け入れをめぐってもね、京都市は民間保育園に加配する、予算も人もつけるんだといわはるけど、しかし、実際にはですね、人はそれぞれ生活持っていますから、そんなに簡単に増やしたり減らしたりできるものじゃないんですよね。だから、民間保育園からすると、現状においては、公立の保育所がしっかりとセーフティネットとして、どんと構えといていただくということが民間保育園が安心して運営していくうえでも、そして、結果としてですね、どの子どもも取り残されることなくですね、保育を必要とする子供たちがきちんと入ることができると、いう環境ができてくると思います。ということでですね。私やはり公の部分でも民の部分でもどんどんどんどん、この公的責任を後退させていくという今の京都市の方向性というのは、先ほどいわれていた総合的に政策をすすめていくと、若い人入ってきてもらうという京都市の基本方針の、言ってみらた根幹的なところも全く矛盾すると、改めて今の議論で、思いましたので、その意味では、基本計画にも反するようなものはやめるべきではないか。という風に思います。すくなくともですね。これは保護者会の皆さん、あるいは、陳情さされた皆さんも含めて、やはりこれ慎重に議論していただきたいという要望でていますので、少なくともこんなあの6か月しかたっていないこの段階で議会で採決しないというその点で多くの会派の皆さんにもご検討いただいて共同できるんではないかなという風に思いますので、ぜひですね、慎重な審議ということで求めておきたいなと思います。以上です。
幼保支援室長:先ほど公的責任の放棄とご発言ありましたけれど、施策全般に関する点検見直しに関しては、将来にわたって、そうしたあの、子育て施策、保育施策を将来にわたって持続的に実施していくためにやっているところでございます。決して公的責任を放棄しているということではございませんでの、それは申し上げておきます。
冨樫:放棄はしていないといわはるんだけど、後退は間違いない。その点は指摘しておきます。以上です。
(更新日:2021年05月30日)
2021年5月4日夜までの情報より。
#京都市 #新型コロナ 感染状況。
コロナの経済的な影響も深刻で、事業者の皆さんはまさに日々ため息、いら立ち、失望の中で歯を食いしばっていらっしゃいます。
「消費税増税で一挙に経済が冷え込んで、その直後にコロナで大変なことになった」
とある事業者の方は、帳簿を見ながらため息をつかれていました。
せめて消費税を下げてほしい、コロナを早く収束させてほしい。
この切実な声にこたえる必要があると思います。
さて、本日発表でも京都市内では75人だが、感染経路不明者数の実数の推移をみると、市中感染の勢いが大変強いことがわかります。京都市からは、従来の対策では不十分として、人の流れを大幅に抑制する「外出自粛」が呼びかけれていますが、これは消極的な政策として必要なことであると思います。
同時に、第三波対策よりも前進した点は、高齢者施設でのクラスター発生を未然に防ぐために、職員へのPCR定期検査が始まっているということです。京都市は曜日ごとのローテーションを組んで特定の曜日への負荷が集中しない手立てをとるとしています。
2回目のpcrを実施した介護現場からは「こういうことをもっとはやくからやってほしかったけど、学校とか、保育園とか学童とかもやったほうがいいんじゃないか」という声が寄せられています。本当にその通りだと思います。
ある体育振興会の役員さんは「今年も運動会が中止になるかもしれない。2年連続中止はきつい。町内のコミュニティも共通の話題が減ってきた。私らみたいな素人でも、検査を徹底的にやって感染者を早く見つけて早期治療した方が早く収束できるということが思いつく。なんで素人が考えつくようなことさえ政府はやらないのか。ほかの国と比べて本当に日本は遅れている」とおっしゃっていました。
本当にこれもその通りです。
広島県で行っているように、検査前確率が高い分野・地域に的をぼって大規模PCR検査を行って、無症状感染者を積極的に見つけ出して治療につなげることで、「隠れた感染リンク」を少しでも減らしていくというより積極的な戦略が必要で、そのためには、保健所の皆さんの現場で把握されている情報が決定的です。
大変な時であるからこそ、後手後手に体制補充をするのではなくて、先手をうって、現場の情報を集約し、感染封じ込めの積極的な戦略をもてるだけの職員体制に分厚く補強する必要があると考えます。
政府は、オリンピックや改憲のための国民投票法改悪を最優先課題と位置付けて「ピンチをチャンスに」などと叫ぶS議員などのような無責任な国会議員もいるようです。
このコロナというピンチを脱却する手立てを打てていない勢力が、そのピンチへの責任を投げ捨てて、自分のやりたいことだけをやるというのはまさに政治の退廃の極みです。
全力で政権交代へ力を尽くしたいと思います。
(更新日:2021年05月04日)