活動日誌・お知らせ

松ヶ崎かんぽ跡地の巨大マンション建設について~2024年4月24日京都市会まちづくり委員会

まちづくり委員会R060424①

https://youtu.be/ESksYmagR5A?si=MVb-7CS2lg3Ncvjk&t=5069

とがし豊議員(共)
とがし委員:よろしくお願いします。この松ヶ崎のかんぽ跡地、左京区役所の横に広がる広大な敷地でありますけれども、ここに大和ハウスなど5社が施主として長谷工に施工させてつくろうとしているという巨大マンションの問題についてでございます。昨年8月21日、松ヶ崎地連合会はこの京都市議会に対して大規模マンション建設計画に対する指導等を求める陳情書を提出し、このまちづくり委員会でも9月26日に審査が行われました。この陳情書では、明確に、松ヶ崎自治連合会としては松ヶ崎プロジェクトが松ヶ崎学区における良好なまちづくりを大きく阻害する計画であり、かつ、開発事業者が地域住民との対話に対し誠意ある対応をする意思がないと指摘をされていました。私はやっぱり、松ヶ崎住民の総意を汲む形で自治連合会が提出された極めて重たい陳情であったという風に思っております。そこで改めて京都市としてこうした住民、松ヶ崎住民の皆さんの思いに寄り添って事業者に対して計画的な抜本的な見直しを求めていただきたいという風に思いますが、この点はいかがでしょうか。

建築指導部長:今回の計画に対しましては京都市も早い段階から事業者との協議を行いまして地域の方の声もお聞きしながら中高層条例の手続きにおきましてもその趣旨に基づきまして周辺の住環境に配慮した計画となるように関係機関と連携しながら指導を行ってきたことところでございます。その結果、日照や通風また見下ろし対策などにつきまして、例えば、三方の道路からのセットバックによる圧迫感の低減が図れますとともに、道路の安交通安全対策として敷地内に2mの歩道を拡幅整備するなどの対策が図られてきたところでございます。そのように地域の方のお声も頂戴しながらそれを反映させる形で計画が進んできたところなんですけれども、今回、抜本的おっしゃっていただきましたけれども、各種の関係法令に適合した計画でありましたら、なかなかそのボリュームの低減などについての指導は困難ですけれども、今後も見下ろしとか、安全対策などにおきまして、周辺の重環境に配慮した計画となりますように、引き続き周辺住民に丁寧に対応するように指導してまいりたいと考えております。

とがし委員:今おっしゃられた部分っていうのは本当にもう本当に微々たるものでありまして、もっと事業者はこの松ヶ崎学区のあのエリアに大変なインパクトを与えるということをもっと自覚をして、もっと譲歩すべきであるという風に私は思っております。9月26日にも、やり取りありましたのでその点は省略いたしますけど、この自治連合会がまとめになった4点、住民の声を具体的な声として4点整理されております。大規模な敷地を取り囲むような建築物に対して多大な圧迫感を感じるため建築物のボリュームを大きく低減してほしいということ、敷地境界近くまで中高層の建築物が建設されることから周辺の低層住宅の住民に対するプライバシーが大きく侵害されるため、建物の建築物の高さを抑えるべきだと3つ目には防災上の観点から消防車両の乗り入れや消火活動に支障をきたすことが懸念される建築物の密度であることから土地利用計画を見直すべきだ、と。4点目には400世帯分の住民の車両・自転車・歩行者等の出入りにより敷地周辺地域の住民の住環境が一時悪化することが懸念されるため、敷地内への出入口、敷地内透水施設配置計画を見直すべきだ、と。こういう風に指摘をされましてこれに対して抜本的な解決に取り組むという回答が得られないということが指摘をされて、今回この計画っていうのは、やっぱり地域の良好な住環境に適合しないんだということで見直してほしいというところから、昨年の陳情が出されているということであります。私、やっぱり抜本的には、実質11棟の建物であるにも関わらず廊下で繋いたら一棟とし見なしていいんだという、このやり方自体に大変大きな問題があるという風に考えます。そして、本当に今必要なのは、やはりここの松ケ崎で言うと妙法の眺めを保存して8月16日に送り火をされるということで、その妙法を見てもらう人っていうのはあのマンションの上層階に住んでいる方に見てもらうというよりは、もっと広い松ヶ崎あるいは京都市民全体にできるだけ多くの方に見てほしいと、見えるように取り込まれているということでありますので、そういう思いから、出されてきているということをご理解いただきたいと思います。その意味でやはり京都市にとって京都市民にとって極めて大事なその五山の送り火の景観というものが長大な壁のような建物ができることによって阻害されてしまうということなるこの計画については京都市としても、京都市のアイデンティティ、事業者もですねえその京都市のそういうもの売りとして住宅を作られた販売されわけですからその意味ではやっぱり京都市としても京都の町のあり様というのものについても施主である大和ハウスも含めてですね、しっかりとお伝えいただきたいという風に思います。そういう形で是非住民にとことん寄り添った対応というのを求めて終わります。以上です。

河村諒議員(維)
よろしくお願いします。今おっしゃられた地域の感情に配慮しつつ、市として定めたもの諸々には適合した形でマンション建設、助言認めていきたいという話でございますけども。確認なんですが、その街づくり条例であったり景観条例であったり、その他、市が規定する様々な条例規則全てに基づいて全てその今回建築されるマンションについては適合してる ことは確認をされていらっしゃるんでしょうか。

建築指導部長:民間の指定確認検査機関によって確認は降りてるんですけれども、それに必要な関係法令の他に、景観法と景観に基づく手続きですとか、まちづくり条例も都市計画課内の手続きなどにつきましても、きちんと適合してるという風に捉えております。また、防災上につきましても建築基準法に定められております消防署の同意を得て進められていると いうことを認知しております。

河村副委員長:分かりました各法令に従ってしっかりと審査されているということでございますけれども、であれば、今回私もやっぱり住んでるのが下鴨なのでこういったお声たくさんします。やはり住民の中ではですね、長谷工さんですか事業さんが住民の意見に寄り添ってないばかりか、なんか抜け穴みたいなのを利用してるんじゃないかとか、そういったそのいわゆる疑問というかそういったものがやはりまだまだ地域の中には存在いたしますので、この法令にちゃんと適合しているという場面について事業者任せではなくて、やはり市の方から行政としてしっかりご説明する機会っていうのはもう1度複数回設けていただくというのが必要かと思いますがいかがでしょうか。

建築指導部長:中高層条例の手続きも最終的に行ってもらったんですけれども、その趣旨としまして計画の周知の手続きですとか、紛争の予防ということがございますけれども、説明会を中高層条例に基づく説明会だけでもえ過去に3回していただきましたりですとか、その後調整会議も2度行ったと。それで合意に至らなかったためあの今回調停に進むということになっておりますので、引き続き地域の方のご意見も聞きながら、しっかり進めていきたいという風に考えております。

河村副委員長:わかりました。一定ご努力いただいていることは私も存じ上げております。しかしながらやはり説明にあたってはその点については事業者に任せていますとか、あの資からは答えられないという風な回答が非常に多かったと私ちょっと実際見てないの申し訳ないんですけどもありまして。で、そういったところやはり条例とか規則に基づいてはしっかりやっている今答えていただきましたけど、これに加えて、地域の感情的なものもしっかり考慮いただきまして、既に2回3回やっていただいていると言わずに、やはり納得行くまで市民を派遣し、市民に対しての説明派遣していただくとか、事業者にお任せせずに行政として立場発揮をしていただくようなことが今後も必要になってくるかと思いますので、すでに十分やられているということも十分分かっておりますけれども、これ以上にもう少しお時間と手間をかけて説明していただきたいと思います。最後にこの辺りについてご答弁お願いいたします。

建築指導部長:今ご指摘いただきましたけれどもやっぱり事業を進める主体として事業者がきちんと周知をすると説明をするということが定められておりますので、それを中高層条例の趣旨として責務としても定めております。京都市の責務としてはそれをきっちりと進めていただくというような指導を指導するということを責務として定めておりますのでそれぞれ事業者さん、京都市住民の責務を果たしていきますように、これからも進めたいと思っております。

河村副委員長:ありがとうございます。しっかり事業者に対して指導していくのが仕事であるというにはもちろんそうだ 思うのでございますけれども今回特にカンポということで半公の施設だったということが非常に市民に対して京都市が関係あるんじゃないかという感じを呼び込んでおりますので、そういった規則とか、そういったもの以外のところについても配慮いただかないとこの問題なかなか根深い問題でございますので、今後も引き続きご努力の方をお願い申し上げて終わりたいと思います。以上です。

(更新日:2024年05月09日)