去る8月28日、京都市から「保健所体制を強化する」旨の連絡が入り、本日の新型コロナ感染症対策本部会議においても報告されました。
人材派遣会社に頼らざる得ない実情は大変残念ではありますが、今回の決断は重要な体制補強として歓迎したいと思います。このことにより、現場の負担が少しでも緩和することを願います。同時に、新型コロナ対策は息の長い取り組みとなります。保健所の役割が存分に発揮できるように、従来の枠を超えた一層の体制の補強によって、防疫的な大規模PCR検査に踏み切れるだけの体制を整えることをさらに求めたいと思います。
党議員団では、8月5日の教育福祉委員会で保健所職員の超過勤務の実態を明らかにする資料を要求。提出された資料からは、7月においても月122時間の残業(平均)が行われている実態が判明。それを受け、19日の教育福祉委員会で、8月1日の組織改編で改善がはかれたのかどうか、質したところ、「にわかには改善できない」と当局は認め、「あらゆる手段」を使って改善を図る「検討」を行っていると述べました。これをうけ、さらに、24日の経済総務委員会で保健所体制の強化は待ったなしの状況であることを重ねて要求。27日日の申し入れでも保健所体制の抜本的な強化を前提に取り組みの強化をもとめていました。多少なりとも現場の役に立ててよかったです。
====(議員報告資料より引用)======
令和2年8月
保健福祉局
新型コロナウイルス感染症対応に係る保健所体制の強化について
平素は,本市の保健・福祉行政の推進に御理解と御協力を賜り,厚く御礼申し上げます。
新型コロナウイルス感染症に対応する保健所の体制については,順次強化を図ってきたと
ころですが,更なる感染者が増加した場合に備えるとともに,保健所職員の負担軽減を図る
ため,以下のとおり保健所体制の更なる強化を行いますので,御報告いたします。
1 現行体制
保健所における新型コロナウイルス感染症業務に従事する保健師の体制について
は,7月15日付けで課長級職員を1名,8月1日付けで係長級職員を4名増員するととも
に,感染状況に応じて,迅速かつ柔軟に応援従事する仕組みを構築し,現在,区役所・
支所等から14名の応援職員が従事しています(保健師35名体制)。
2 更なる体制強化
(1)平日夜間及び休日における新たな応援体制の構築
積極的疫学調査等の業務が集中する平日夜間への対応と職員の休日確保の
ため,区役所・支所等に勤務する保健師職員を対象に,ローテーションによ
る新たな応援体制を構築し,8月31日から,現行の応援体制に加え,5名
の応援職員が,平日夜間及び休日に従事します。
(2)新規採用職員の前倒し採用の実施
令和2年度職員採用試験における保健師等の合格者に対し,前倒し採用の意向
を確認し,応じていただける方については,可能な限り速やかに採用してまいりま
す。(採用数は調整中)
(3)民間活力の活用
さらに,人材派遣会社を活用し,保健師及び看護師の人材派遣を導入します。
9月3日から順次,受入を開始し,9月中旬には最大24名の体制を確保します。
必要な経費については,9月分は令和2年度7月補正予算で議決いただいた「新
型コロナウイルス感染症対策予備費」の一部を充用することとし,10月以降分は,
9月市会において補正予算案を御提出させていただきます。
====(以上)====
(更新日:2020年08月31日)