活動日誌・お知らせ

ユネスコ世界遺産センターを訪問し、糺の森などの保全へ要請

去る、2月12日から16日の日程で、住民代表団(中島晃弁護士他4人)の一員としてフランス・パリへと赴き、13日にはユネスコ世界遺産センターを訪問しました。

二条城の緑地、下鴨神社・糺の森などの世界遺産「古都京都の文化財」が重大な危機に直面している--私たち住民は、ユネスコ世界遺産センターのアジア太平洋部門の責任者に限られた時間ですが、一生懸命に訴えました。

京都市が「イコモス理解」なるものを捏造した問題、バッファゾーンへの重大な変更にdついて報告せずに開発している問題、政府の内部でも「国内法」による保護が実行できていないことが問題になっていること、実際に無届の開発がコアゾーンでも行われている恐れがあることなどを告発し、京都の世界遺産を保護するために勧告を発してほしいと訴えました。

ユネスコ側からは、冒頭に、私たちが提出した資料や署名をうけて、日本政府に調査と報告を求めていること、今回の訪問や情報提供そのものがユネスコの学習になり有益であるとの挨拶がありました。面談の最後には、周辺住民の決定へ参加について重要であるという認識を持っているという表明がありました。今後日本政府に対し、世界遺産の保全状況とともに、今回の事態がどういう影響を与えているのか、報告を求め、それをもとに世界遺産センターとイコモスが7月の世界遺産委員会に「注目」すべき事案として報告するかどうかを判断するとの回答がありました。

有意義な訪問となりました。ご支援いただいた皆さんに心からの感謝を申し上げます。

なお、25日(圡)午前10時から北大路通・東本町バス停付近のフリースペースyouにて、報告会を開催します。ぜひご参加ください。

(更新日:2017年02月21日)