活動日誌・お知らせ

6/24京都市会教育福祉委員会、教育委員会への質疑


6月24日 教育福祉委員会 とがし質疑・文字起こし

冨樫:少人数授業をぜひ実施していただきたい。地域からも、子どもの学びの保障という観点からもぜひという声。2か月間の休校をへての学校再開。教育委員会は45分で教えるべき内容を40分で。コマ数だけは従来の数を確保する方針。子供たちの実情から考えても40人学級の枠組みに無理がある。従来以上に丁寧なケアが可能か?

→教育委員会総務部長:学級の数の対応。先生のおっしゃる通り、やはり、我々も毎年国に要望しております通り、教職員定数の充実、これにより子供たちへのきめ細かな指導できるというのが基本認識であります。そうした中で国からの定数の加配についても毎年要望しているところであります。今、コロナ禍でございます。そうした中で国の方でも二次補正予算通りまして今般そうした先生がおっしゃるような教職員の負担も含めてまた子供たちのきめ細かな学習指導のため学習支援員でありますとか公務支援員の充実に向けた追加の予算が今これから審議さしていただくことになりますけども、そうしたことを我々も要望しておりまして人的または物的な支援を引き続きしっかり努めてまいりたいと考えているところでございます。

冨樫:国にも教職員の充実を求めているということで教職員を充実していくことが教育の質をよくしていくという認識は一致していると思います。で、ただやっぱりですね。国の制度自身の遅れ、問題もあるんですけども、この35人以下学級を小学校1・2年にとどまっていて、中学校も3年生やっていますけど、ただやっぱり全学年に広げてこなかったということがコロナ対策上も支障をきたしているし、京都はもちろんそうですし、全国的にもそうなんだと思うです。で、ある学校では、3年生の保護者の方の声を紹介したいと思うですね。1・2年生のころには35人以下の学級基準に基づいて2クラスで20人程度、学年で40人ぐらいいたということでね、20人程度の学級編成であったと。ところがあの3年生になったとたんに40人ぎりぎりのクラスになっちゃったと。どう考えても1・2年のころと比べて、より厳しい学習環境となって学びの質を高くすることもより困難になっているんじゃないか。コロナであるこんな時こそ、少人数授業をやってほしいという声が出されています。でまたあの、いただいた資料で一学級あたり31人、36人超える学級数というのをいただきましたけど、見ていますと中学校の状況が一段と深刻だと思っています。資料では中学校の全学級890学級のうち256学級が36人から40人が学級になっていると。だいたい例年いでいったら、中3はすでに30人以下なんで、中1中2だけで見ますと、合計するとおそらく520学級ぐらいじゃないかなと。そうなってくると、ほぼこの中学校1・2年の半数の学級が36人から40人という、非常に体格の大きい中学生が狭い教室にぎゅうぎゅう詰めになってしまっているという事態であるわけです。これまでも先生方はベストを尽くしてですねえ、教えていらっしゃると思うんですけど、しかし、このままの同じ体制で学びの質をあげるということがやはりできないんじゃないか。そもそもコロナ以前からして教室の過密状況というのは問題だったんじゃないかと思います。ましてやコロナの下でのこの過密の解消と教育効果を考えますと少人数授業という取り組みを本格的にやるべきではないかと考えますが、この点はいかがですか。

→教育委員会総務部長:本市におきましては、学校の先生方の人数をしっかり確保していくという取り組みを長年つづけてしっかりと取り組んできたと自負しております。そうした中で中学校での30人学級も本市独自措置で今現在のも続けているところでございます。全体的にいいまして子どもの数が減る中で、先生型の人数、定数を確保しているということで小学校が約28人、中学校で31人、先生方一人当たりの数でございますけど。先生一人当たりの児童数も政令市の中で、小中とも上位2位という高い数字にあるわけでございます。まあ、こうした中で、あの、抜本的な定数改善につきまして国の学級編成基準の見直しこれがどうしても必要になってくるという風に考えているところです。引き続き学校は、国の責任の定数で実施されるべき編成基準の見直しと改善などにつきましては国にしっかり要望していまいりたいと考えております。以上でございます。

冨樫:まあ、このねえ、学校の先生側からもお聞きをしたんですよ、話を。そうしますと、すべての学校で分散登校の時、20人以下の学級でやっていましたから、その時と現在との違いを聞きますと、20人との時と40人ギリギリで授業をした場合では、もう教室の落ち着き方が全然違う、ということなんです。子どもたちも先生も集中して授業を進められると。一人一人は当然ね、あの、2分の1ですから目が届くということになるわけです。こういう教育をもっとやっていきたいという声がたいへん上がっておりまして。教育委員会としてもそういう現場の声と気持ちはおんなじだと思うんです。35人を超えるとこというのはちょっとねえ、非常にねぇ、あまりのもぎゅうぎゅう詰めなんで、コロナ禍と言われている状況の中で、これを放置するというのは大問題だと思うし、考え方として、レベル1といわれる京都市の状況とおいたとしてもここの部分の解消は緊急課題ではないかなと思っています。教育委員会に対して、すでに、新しい生活様式として打ち出された1メートルから2メートルの社会的な距離の確保と子どもたちのケアと学びの保障を行うために20人程度の授業の実施を真剣に検討していただきたいということですでに申し入れさせていただいています。すくなくとも緊急措置として30人(→正確には36人)を超えるような小学校141学級、256学級は既存の加配に加えて今後新たに充足させていく教員の充実によって少人数での授業というのをいろんな工夫をしながらぜひ広げていただきたい。ぜひその点検討いただきたいですがその点いかがでしょうか。

→教育委員会総務部長:現在各学校に配置しております加配につきましてはそれぞれの使途が本来決まっているわけでございますがこのコロナ禍の中でその使途が決まっている定数をですねその使途に限らずコロナ対策として少人数教育になる授業につかって柔軟に対応してもらってよいということで6月1日に学校の方にも通知をしているところでございます。たとえばT.Tで配置していた先生方が少人数授業をするとかですね、そうしたことも可能ということで学校には通知をしているところでございます。ただ、学校のほうで最終的にはどのような使い方をするかについては学校判断ということで、限られた定数の中でそういったやりくりができるよう教育委員会の方も学校を支援しているところでございます。加えてプラスアルファの定数を確保していくかということにつきましてはこの間、このたびの補正予算でも学習支援員、校務支援委員につきまして、学習支援員については学校規模によりますけども複数配置をしていきたいと考えておりますし、そうしたことも含めましてできる限りの対策を講じていきたい。

冨樫:今6月1日通知をだしているという話がありましたので、ぜひ資料でいただきたい。あわせて、今後ぜひ充実する教職員まああの国の補正予算にとどまらず京都市独自としてもしっかりやっていただいて過密な教室の状況は一刻も早く解消いただきたいと要望して終わります。

(更新日:2020年07月05日)