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哲学の道の景観保護と京都を冷やす街路樹予算15%増!2026年度予算委・建設局質疑レポート(2026年3月3日京都市会)

2026年3月3日の予算特別委員会第二分科会における、建設局関係の質疑応答を整理した詳細議事録です。生成AIで整理。


2026年3月3日 予算特別委員会第二分科会 議事録(建設局別質疑)

哲学の道の保全について

◆とがし豊委員:まず私、哲学の道の保存についてお聞きをしたいと思います。現在、デザイン検討会議というものが開かれておりまして、概ね桜の根などについてはしっかりと配慮し、景観なども配慮していくという形で取り組んでいくという方向性は、概ね一致しているのではないかなと思っているところです。その上で、現在車両通行区間であるゾーン1、若王子橋から法然院橋付近ですね、それから歩行者専用であるゾーン2、さらに終点である銀閣寺橋のゾーン3に分けて検討が行われております。デザイン検討会議で議論が分かれるのは、この地道(土道)の部分をどうしていくかというところではないでしょうか。哲学の道を想う会の皆さんは、地道の部分について、保水・透水性を確保した路盤をしっかり作った上で、よく整備された土の道にしてほしいと。誇りが立ちにくい素材を入れることや、京都市の管理車両、運送関係の事業者への原則や走行回避を要請することなど提案されています。ヒートアイランド対策という点でも最も優位性があるのが、このよく整備された土の道であるということでお話をされています。デザイン検討会議の中では土系舗装にしたらどうかという意見もありましたが、こうした可能性についてもしっかりと追求していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。

〇土木管理部長:哲学の道でございますけれども、令和6年の10月から検討会議をスタートさせていただきまして、約1年半、検討会議をさせていただきました。第4回の検討会議が12月にありまして、ゾーン1、2、3についてのあるべき舗装の姿をご提案させていただいたところでございます。そうした中で議論が分かれると言いますか、一部の委員の方からゾーン1について、よく整備された土の道というご提案があったということでございます。これについては従来からご答弁申し上げておりますが、今のままの土の道や、土系舗装については、車が通るという箇所では維持管理面も含めてなかなか採用が難しいということがございます。いずれ何らかの舗装をしていかなければならないと考えておりますが、カチッと固めるような舗装であっても、なるべく環境面に配慮したことができないか、桜への影響も含めて検討しているところでございます。

◆とがし豊委員:次に、歩行者専用道路であるゾーン2についてです。現在、別の場所でモデルとなる試験施工が行われようとしているとお聞きしております。そもそも住民の方は「このままでもいい」という方が非常に多いエリアでもあります。今回の試験施工も含め、住民の皆さんのご意見をしっかりと踏まえて検討いただきたい。デザイン検討会議自身はこの3月で終わるとお聞きしていますが、その取りまとめとの関係でこの試験施工はどう取り扱われていくのか。試験施工を踏まえてさらに住民の方の声を聞き、どう反映されていくのか確認しておきたいと思います。またゾーン3に関しても、岡崎重要文化的景観の範囲に含まれ、周囲の景観とも非常に馴染んでいるところであり、「このままでも良い」という意見が非常に強いとお聞きしています。今後の進め方についてご答弁いただけますか。

〇土木管理部長:まずは試験施工についてですが、土系舗装にもマグネシウム系で少し柔らかく固めるものや、セメント系でカチッと固まるものなど、かなりの種類がございます。そこに環境的な材料を混ぜ込んでいく手法もございますので、一部の委員から提案のあった土の道に近いものも含めて、3月の今週・来週あたりから試験施工をさせていただきたいと考えております。検討会議との関係ですが、会議自体は3月末の第5回を最後に最終取りまとめを行いたいと考えております。試験施工については、その時までに見てもらうことは可能かと思いますが、見た目だけでなく維持管理面もございますので、もう少し時間をかけて見ていただいて、委員の皆様からもご意見を賜りたいと思っております。今回のデザイン検討会議のように一度に集まって決めるという形式ではなく、個別に丁寧にお話を伺っていく、そういった形で考えております。

◆とがし豊委員:是非、しっかり意見を聞いていただけたらと思います。今後どのようなデザインとなって整備されるにせよ、丁寧な維持保守が求められます。哲学の道は岡崎重要文化的景観に含まれ、世界遺産・銀閣寺のバッファゾーンでもあります。さらに日本の道百選でもあり、世界的に有名な場所であり、京都や全国、世界の方が散策を楽しまれる生活の場でもあります。それだけの意味がある場所ですので、しっかりとした格付けをして、維持管理についても予算確保していただきたいと思いますが、この点はいかがでしょうか。

〇土木管理部長:道路の維持管理について、行政として考えますと、すべて硬い舗装でビシッとした方が一番維持管理はしやすいわけですが、哲学の道についてはそうではないということで、1年半かけてデザイン検討会議をしてまいりました。道路の利用状況や沿道の使われ方に応じて、カチッと固めるのか、少し緩く固めるのか、あるいは今の現状を残すのがいいのか、最終的なデザインについて第5回の検討会の中で一定意見を取りまとめたいと考えております。その意見を踏まえ、最終的には道路管理者である京都市が責任を持ってデザインを決め、決まった以上は整備・管理についても責任を持ってやっていく次第でございます。

雨に強いまちづくりとヒートアイランド対策(グリーンインフラ)

◆とがし豊委員:よろしくお願いいたします。次に、雨に強い街づくりとヒートアイランド対策についてお聞きします。新京都戦略では防災・減災のためのインフラ整備、雨水幹線の整備といった記載がございます。気候変動による集中豪雨対策を進める上で、雨水幹線の整備などは必要ですが、同時に「受け止めて地下に浸透させる」取り組みも非常に重要です。道路の「アメニワ」などの整備推進と共に、公園や学校など大規模な敷地を有するところにも降る雨をしっかり浸透させるグリーンインフラを強化していく必要があると考えますが、いかがでしょうか。

〇みどり政策推進室事業促進担当部長:グリーンインフラの雨水に対する効果等についてですが、私どもみどり政策推進室や土木事務所等でも、外路樹の育成管理やアメニワなどを実施しております。これらは蒸散作用による温度低減効果(ヒートアイランド対策)もありますし、地下水に浸透させることで浸水被害を抑えるといった防災面にも資するものとなっております。アメニワにつきましては、現在16箇所整備しており、140立方メートル程度の水を一時的に貯留・浸透できるようなものを作らせていただいております。

◆とがし豊委員:是非一層取り組んでいただきたい。今の雨の状況を見ますと、大規模なものを一つ作るよりは、京都の至るところで無数にこうした取り組みを行い、面的に受け止めていくことが大事だと思います。また、都市部における酷暑対策は切実です。先ほど答弁のあった街路樹の蒸散作用は極めて重要です。木陰があるだけでなく、地面から吸い上げた水を絶えず周りに供給してくれる街路樹は、酷暑対策において非常に重要です。街路樹が地中深くまでしっかり根を張り、雨庭などで浸透した地下水を吸い上げられるように、土壌改良の素材なども含めて大いに取り組んでいただきたい。それによって街路樹の立ち枯れを防ぎ、涼しさを供給することにもなると思いますが、街路樹の整備についていかがでしょうか。

〇みどり政策推進室事業促進担当部長:街路樹の整備と蒸散効果等についてですが、本市が管理する街路樹は高木で4万本、低木で80万本ございます。これらをボリュームを減らすことなく、しっかりと維持管理していく形で進めております。大きくなりすぎた木については順次更新するなど、適切に管理してまいります。街路樹の育成予算につきましても、令和7年度の補正も含めまして、令和8年度で11億4,000万円程度を計上しております。前年比15%増とさせていただき、今後もしっかりと管理してグリーンインフラの整備を進めていきたいと考えております。

◆とがし豊委員:最後になりますが、市街地を取り囲む山地や、そこから流れる鴨川、桂川などの河川、そして琵琶湖疏水など、「クールスポット」から流れ出る冷気を、街路樹などを伝って都心部にも引き込むという発想も非常に大事ですので、そうした観点も取り組んでいただきたいと思います。河川の浚渫につきましても、地元の白川を含め引き続き取り組んでいただきたいと要望しておきます。

資料要求

◆とがし豊委員:最後に資料要求の関係で、先ほど山根委員が資料要求していた道路の話について、取り扱いが中途半端になっていたと思いますので、その確認をお願いします。委員会資料になったのか、個人資料になったのか、はっきりさせていただけたらと思います。

〇技術企画担当部長:我々として資料を今持ち合わせておりません。国(国道事務所)の方も工事の発注が非常にたくさんある中で、例えば白線の引き直しなどは包括的に発注されており、そこだけを抽出してお金を出してくるのが難しい場合も想定されます。そのあたりの実態を国に確認した上で、出せるものであれば提出させていただきますという趣旨でございます。まずは確認をさせていただきたいと思っております。

◆とがし豊委員:それでは、個人資料ということでお願いします。

(更新日:2026年03月04日)